プロ塾講師の勉強の裏技(11)成績を必ず上げる極秘テクニック

毎日勉強しているのに思ったように成績が伸びないのは勉強方法が根本的に間違っているからです。5科目すべてを同じ方法で勉強していませんか?科目ごとに勉強方法を変えるのは当たり前で、1科目の中でも分野ごとにその特性に合わせて勉強方法を科学的に考えて勉強すれば成績は知らず知らずのうちに上がるのです。以下多くの受験生を指導し成果が上がった方法の一部を紹介します。

(1)英語編

英語に関して成績が上がらない生徒さんの共通する要因は、なんとなく全体を暗記していることです。最初の頃はそのやり方で誤魔化せるのですが、内容が高度になりまた文量が多くなると行き詰ってしまいます。英単語は発音と綴りをフォニックスで関連させて暗記・品詞と日本語訳をセットで覚えることで英文法と英文読解の勉強へと自然に進めるという利点があります。次に英文法・英文読解に進めば楽に英語を理解することが可能になります。この点は以前のブログを参照してください。

(2)数学編

数学は各学年ごとにテキストの構成が、数と式・方程式・関数・平面図形・立体図形・確率統計となっています。最初の数と式は、次の方程式を理解するための前提となっています。また関数は方程式をグラフ化させたものなので、方程式が理解できていないと全く分からないことになります。平面図形・立体図形を解く際にも方程式の知識が必要なので、テキストの最初からきちんと理解し少しずつ進む必要があります。またテキストの最初の説明部分もきちんと読まなければ全体構造が掴めず応用問題には歯が立たないことになります。テキストのはじめから公式や概念の説明を読み、次に初級例題を解法を意識しつつ解き進め、多くの典型例題の解法を各単元全体の中できちんと位置づけていけば数学を得意科目にできます。

(3)国語編

現代国語・古文・漢文・詩歌短歌俳句・国文法など多くの単元がありますが、そのすべてに共通する勉強法は『なんとなくその答えになる』という様な曖昧な考え方を捨て去り、如何に論理的にその解答を導きうるかを科学的に探究することに尽きると思います。特に現代国語の問題を通じて、その人の知的レベル・精神的成長レベルを測られていると考えて間違いありません。この様な問題を解くには論理的に解答方法を明示している問題集を使って解答技術を学ぶのが最も手っ取り早い方法です。

(4)理科編

生物・地学・化学・物理の順に暗記要素が減り数理的思考要素が増えています。従って複数の視点から整理・暗記する勉強方法と、原理原則を理解し応用発展問題の解法へと進む勉強方法とに分けて勉強する必要があります。

(5)社会編

地理は現在の世界がどの様になっているかを知るための科目、歴史は過去の世界がどの様であったかを知るための科目、公民は過去の失敗が現在どのように引き継がれているかを知りこれからの未来をどのようにしていきたいのかを考える科目というように大きい視点で学べば単なる暗記科目ではない本物の社会を学ぶことができます。

(6)総括

ここまで、中学生を念頭に置いてのべてきましたが、難しくてよくわからなかった人は学校の先生や塾の先生に質問してみてください。きちんと答えることができた先生は本物の先生でこれからも頼りにしていきましょう。そうでない先生は見切りをつけて別の先生を探しましょう。